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カバンメーカー企画担当のサムちゃんが独断と偏見で想いを語る

→ なめし

◆ 皮の種類

皮の種類

 
牛皮 牛皮の種類皮の繊維は生糸のように細かく、美しい。それが何百本も集まって繊維の束を作り、それが立体的に複雑に絡み合って人工では考えられない織物を作っている。独特な風合い、肌触りに加えて、吸湿性、放出性に優れている。つまり水分を吸い取っては放出する呼吸を続けているのだが、そのために皮革製品は中のものがむれにくい。 b. 現在、かばんに使われている皮の大部分は牛皮であるが、牛の成長年齢と、オス、メスによっていくつかに区分されている。  
カーフ・スキン 生まれてから6〜7ヶ月の子牛の皮。薄手でキメが細かい。成牛と比べて傷が極めて少なく、餅肌のような感触がある。牛皮の中でも最上級の高級品。日本で使われるカーフスキンはほとんどがアメリカ産だが、「ドイツ・カーフ」は特に高級とされている。  
キップ・スキン 生後約2年の牡牛の皮。ステア・ハイドよりはソフトで、カバンにも使われるが、主に衣料用の素材。  
ステア・ハイド 生後3〜6ヶ月以内に去勢した牡で、生後2年以上たった成牛の皮。皮質は厚手で丈夫。牛皮の中ではカバンにもっとも多く使われる。  
カウ・ハイド 生後約2年の牝牛の皮。ステア・ハイドよりはソフトでカバンにも使われるが、主に衣料用。  
ブル・ハイド 生後3年以上の牡牛の皮で、牛皮の中では最も丈夫だが、肌目は粗い。主に底皮用として使われる。  
牛皮以外

牛皮以外でカバンによく使われるのが豚の皮、つまりピッグ・スキンである。原皮の価格が安い上、摩擦に強いという特徴を持っている。毛穴が三つずつ並んでいるので見分けやすい。

馬皮は牛皮に比べて繊維構造が粗く、摩擦に弱いという欠点があるが、尻の部分はコードバンと呼ばれ、空気も水も通さないほどに繊維が緻密にからみあい、その強さと光沢はほかの皮革では得られないものである。

その他、動物の皮としてはゴートスキン(やぎ皮)、キッドスキン(子やぎ皮)、シープスキン(ひつじ皮)などがあるが、いずれもカバンより靴、手袋、衣料品などに使われることが多い。

また、カバンの素材として忘れることができないのが、爬虫類の皮である。クロコダイル、アリゲーターに代表されるワニ革、リング、アグラベンガル、オーバルなどのトカゲ革、ニシキヘビ(パイソン)のヘビ革、ウミガメの革などあるが、どれも独特のウロコ模様が特徴で、丈夫で耐久性に優れている。但し数に限りがある素材だけに少々高価である。

その他オストリッチ(ダチョウ)などもあるが、これも高価である。毛を抜いた後のぶつぶつが特徴。

 
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