牛皮以外でカバンによく使われるのが豚の皮、つまりピッグ・スキンである。原皮の価格が安い上、摩擦に強いという特徴を持っている。毛穴が三つずつ並んでいるので見分けやすい。
馬皮は牛皮に比べて繊維構造が粗く、摩擦に弱いという欠点があるが、尻の部分はコードバンと呼ばれ、空気も水も通さないほどに繊維が緻密にからみあい、その強さと光沢はほかの皮革では得られないものである。
その他、動物の皮としてはゴートスキン(やぎ皮)、キッドスキン(子やぎ皮)、シープスキン(ひつじ皮)などがあるが、いずれもカバンより靴、手袋、衣料品などに使われることが多い。
また、カバンの素材として忘れることができないのが、爬虫類の皮である。クロコダイル、アリゲーターに代表されるワニ革、リング、アグラベンガル、オーバルなどのトカゲ革、ニシキヘビ(パイソン)のヘビ革、ウミガメの革などあるが、どれも独特のウロコ模様が特徴で、丈夫で耐久性に優れている。但し数に限りがある素材だけに少々高価である。
その他オストリッチ(ダチョウ)などもあるが、これも高価である。毛を抜いた後のぶつぶつが特徴。
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